最近読んだ漫画

以下、エラそーにレポートしてみます。

あるきっかけで普段自分ではあまり選ばないような漫画を読めるよい機会がありました。

なぜ今更この漫画を読んでるの？と思われるかもしれないけれど大きなお世話っス。

◯バカボンド/井上雄彦
基本的に「天下獲ったれ！」みたいないわゆる戦国武将モノのノリがあまり好きではないので、この漫画もそうなのかな？と思ったが全然そんなことはなかった。

凄まじい画力とそれぞれのキャラクターの人間性が深く丁寧に描かれていて一気に読めた。

主人公がけっして善人じゃないところが好み。

シリアスな話の中にたまーに入る小ギャグも良い。

よく人気漫画は実写化されたりするけれど、これは無理だ。

とにかく絵が凄いから。

◯BECK/ハロルド作石
世代的にハロルド先生といえば「ゴリラーマン」だけどいわゆるバンドもののこの作品も読んでみた。

先生の作風的にバンドものを描いていてもどこかスポーティで健全。退廃的な匂いが全くしない。

90年代オルタナのネタ満載！
(船橋市のボロアパートに住みつつ都心にライブ通いをしていた20代の頃を思い出させた)

俺、案外こういう青春漫画も読めるんだな〜と気づかされた。

ハロルド作品のキャラはベロの描き方が独特(やたらと光沢がある)

◯わたしは慎吾/楳図かずお
(これは昔から読みたくて自分でセレクト)

1982〜1986年に連載されていた作品とは思えない未来を啓示したかのような内容。

ホラーというよりいわゆるSFものになるのだろうか？

楳図先生にしか描くことを許されない純真無垢さ残酷さ、そしてロマンがある。

先生の作品を読んでいると脳内BGMにロックンロールが流れることがある(しかもそれはどこにも存在しない架空のバンド)

楳図かずお先生は自分の中では漫画家というよりはロックスター的な存在(実際レコードも何枚か出しておられる)

きっと先生自身が永遠のティーンエイジャーなのだろう。

楳図作品はメジャーなものでもまだ読んだことないものがあるから、他も読んでみようと思った。


いかりや(漫画で学んだことが実に多し)